山道
黒髪

山道を登り終え頂上に腰を下ろす
夜が退くのだ
混沌とした明けの空に
雨がざぁっと降り始めた
差別心は放射能を含んだ後悔となる
街の中照らし車行き交う
それぞれの関心が行方である
私は腰を上げ後ろを確かめて前に歩く
とぎれとぎれに迷いこむ鳥の歌に連れ添われ
愛しい愛しいと言っては彷徨う孤独
朝の空気が震え僕の物語の中を伝わる
これで終わりじゃないでしょ
と釘を刺す


自由詩 山道 Copyright 黒髪 2014-03-27 22:08:25
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