大きく膨らんだお腹に手を当てると

ぐるんと窮屈そうに動いてくれた

明日生まれるよ

君は明日生まれるよ


後ろからそっと抱きしめると

安心そうに身を委ねてくれた

明日生まれるよ

君は明日生まれるよ


痛そうだよな 辛いだろうなと考えると

少しだけ悲しい気分になった

明日生まれるよ

僕は明日生まれるよ


名前はなんだろうと

君は母という名前になり

僕は父という名前になる

明日がくれば世界が生まれ

春がやってくるように

あたたかくなるのだろう