HOW TO 天国/天国主義のすゝめ。
モンロウ

こんばんわ。
君が今起きたばかりだとしてもそんなことはどうでもいい。

改めて自己紹介をすると俺は「はら☆わた」というバンドのボーカルであり,
「天国」というプロジェクトの主宰であるイマオカモンロウだ。

昨日の真夜中にようやく閃いた。
俺がさんざん言ってきた「天国」って言葉の意味をやっと定義付け出来たのだ。
「天国」とは実存であり,「実存」に全肯定するニュアンスを持たせた言葉が「天国」だ。
孤独を苦にしない実存主義者が天国主義者だ。
孤独でも楽しくやろうとする実存主義者が天国主義者だ。
みんな天国主義者になるといい。楽しくやろう!

「我思ウ故ニ我アリ」なんて下らない事を言ったデカルトって奴なんかただの思い上がったナルシストだ。
「嘔吐」なんてぶっちゃけたサルトルって奴は間違っちゃいないけど,ちょっと自分の苦痛に酔いすぎてるところがあるんじゃないか?

もっと人間は楽しくやるべきだ。 全ての物事は楽しくあるべきだ。
悲しくても,寂しくても,どこかしらでほんのちょっとでも楽しくあるべきだ。

「滑稽」という概念は素晴らしい。「悲惨滑稽」になるともっと素晴らしい。
どうしようもない悲しみも寂しさも,とてつもない悲惨でも,ちょっと主体からはずれて物事を見れば笑えたりするって考えはとっても素晴らしい。

だから「天国」というプロジェクトには,ギャグもコントも落語も含まれてる。
笑いは素晴らしい。泣き笑い怒り笑い狂い笑いになるともっと素晴らしい。
「笑い」とはその人のエモーションがある一定の閾値を越えたときにこぼれ出す異界の感情なのだ。
その「異界」とは,「天国界」なのかも知れない。

オカルトは興味深い。オカルトムーブメントはもっと興味深い。
神秘主義,心霊主義は唯物主義やらポストモダンやら現近代思想へのカウンターでもあるから。
つまりその根は実存主義者と同じだ。楽しくオカルトをすれば,瞑想をすれば,儀式をすれば,楽しく呪いをかければ,それは天国主義者だ。

だから「天国」というプロジェクトには,儀式も呪文も意識の変容も含まれてる。
舞台表現とは儀式でもあり祝祭でもある。詩文とは呪文でもある。歌うとは詠唱でもある。
すべての芸術とは実存を,そして出来れば「天国」を見つけ出すための術なのだ。

しかし「現代芸術」とはなにものだ。唾棄に価する。何がチンポムだ。クールジャパンだ。
「現代美術」という自己規定をする者は,結局のところ自分も社会も変えられない精神的脆弱が既存の文脈に自己肯定できる舞台を見い出して,
結局は助成金欲しさに権威に寄り添ってイデオロギーに己の思考さえ搾取されているだけじゃないか。
「その有様を『暴き出した』表現なのである」などと言うのなら佐村河内みたく破滅してみせてみろよ。

まったくもって現実を変えられない。実存に与しない。天国をまるで知らない。
売れた当たっただのしたところで,影響を与えられるのはたかが経済活動くらい。
そのうえ資本主義に担保された権力による無意識への洗脳に良いように使われて,愚民を更に愚民たらしめるだけだ。
まったくもって救えない。滑稽ですらない。なにも変えられない。

「芸術」とは,本来,革命であるはずなのに。

そう,だから天国思想とは革命思想なのだ。
隠された実存を,天国を意識へと引き上げ,その意識と思考をもとに行動し,現実と関係していく。
一人の天国主義者と,一人の唯物主義者,共産主義者,資本主義者,民族主義者。
異なるものどうしが関係したとき,変容が生まれる。きっともっと楽しい方向に。

そして関係は連鎖していく。つまり天国思想はねずみ算式に全ての人々に伝播していくのだ。
そうなった時,社会は世界は現実は,果たしてそれまでと同じものでありうるだろうか?
きっと,もっと楽しい方向に全ては少しずつ変わっているはずだ。

これが俺の考える「天国」による「革命」だ。

ここまで読んでくれてどうもありがとう。
こんな筆者と読者という立場でもこのように関係というものは発生するのだ。
そしてこれを読み終えた君はそれまでの君より少しだけ変わっているはずだ。
きっと少しでも楽しくなれてくれたんじゃないかな?
だとしたら君はもう確かに,一人の天国主義者でありうるんだ。

そう。これが「天国」による「革命」の「実践」だ。

どうかな?少しは与太話じゃないかもって思ってきたんじゃないかい?

「革命」は可能であると。そしてそれは楽しいものだと。

革命は可能だ。俺達はきっともっと楽しく生きられる。
そうだろう?
じゃなければ,君はなんのために生きているって言うんだい?




ほんとうに,最後まで読んでくれてありがとう。


この文章を,そして俺の思考を,「天国」と,「革命」と,君とに,捧げる。


散文(批評随筆小説等) HOW TO 天国/天国主義のすゝめ。 Copyright モンロウ 2014-03-26 02:13:34
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