三原色
藤鈴呼




原色の世界を生きた
シグナルの点滅が眩しくて
伏せた目に 雪が積もる

知らぬ色
なかったことにしたいけれど
透明とは ちょっと違う

好きな事をしたいと
誓ったじゃあ ないか

今 その夢が 叶ったと言うのに
キミは何故 目を伏せる

現職の候補は 広報に載せられて
後方へ 追いやられた
マイクを持つ手も 震える

その先に また
新たな雪が 積もるのでしょう

溜まった埃を
取っ払う季節

三原色の他に
私は何を 忘れたら 良い?

原則は 大事
考えることも

彼女は 言いました
目標が無いと 努力を怠る

さも有りなんと 思いながら
新しい雑巾を 搾る

こってりと 縛られた
縄みたいだ

神社に有る アレですよ


自由詩 三原色 Copyright 藤鈴呼 2014-03-22 22:46:17
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