イソウロウ
和田カマリ

少しの頭痛がある
メロン色のカーテンに仕切られた世界で
アサガオのめしべの形の女の顔が咲いていた
少々うるさいのだけど
黙るのは僕のほうだ
なぜならば僕はこの世界にイソウロウをしているから
間違っても
「あなたの顔はアサガオのめしべのようだ。」
とは言へ無い
本当のことを言って・・・
人を傷つけるのは良くない
まして心根の事ではなく
容姿の事では
さあ
彼女の臍から種をとる時間だ


自由詩 イソウロウ Copyright 和田カマリ 2014-03-22 18:45:20
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