幻灯機
梅昆布茶
押しても引いても現実は容易には動かない
しかし個々の事象は絶え間なく瞬時の変化をとげてゆく
成長とは産声をあげた瞬間からの死へのあゆみ
明日はわからない
でも希望はそのやわらかな隙間に生まれ
不安もおなじ隙間にやどる
こころは現在にとどまらず
過去と未来のはざまを巡礼してゆくものだ
現在にしたがう潔さもよい
身体は衰えようとも成長してゆくものがあるなら
それにしたがいたいと想う
詩がどういう意味をもつものか
僕にはよくわからないが
こころを投影する幻灯機のようなものだったら
それでいいのではないかともおもうのだ