Spring
ますを
かつて僕は、君の名前をほめたことがある。
いろいろなところで、
いろいろな人が、
知らず知らずのうちに呼ぶ、
ありふれた名前。
たぶん神様に祝福された名前。
その名前を聞くたびに、
その文字を見るたびに、
僕は嬉しくなった。
それはPrimaveraというような絢爛豪華なものではなくて、
素朴で優しくて、
文字通り、跳ねるような、
泉が湧き出るような、
あたたかい、Spring。
今となっては、
その名前にふれることは、
許されない。
きっと僕は死ぬまで、
夏と秋と冬とを繰り返す。
永遠に別れる、
Spring。
(作詞:2012年3月26日)