背筋
弓夜

スーパーは
冷房がききすぎて寒い
明日の朝食のパンとか卵
冷凍食品もすこしだけ
夫と娘が銭湯に行っているあいだ

100均は9時でおしまい
手持ち無沙汰だったから
隣のハンバーガー屋に入る

防腐剤とか
ふりかけられているのかな
炭酸もひさしぶり
きっと砂糖だらけ
体に良いモノに
変化してくれないかしら

太ったサラリーマンが
入ってきた
意外と真剣な顔で
メール打ってる

いつもはなるべく
背筋をのばすように
してるけど
いまはひとりだし
おもいっきりだらしなく食べた
姿勢なんて知るか
窓に映るまるい自分の背中
とてもとてもおいしかった

最近あった
めんどくさかったこと
いやだったこともすべて
夢みたいな輝くものに
変化してくれないかしら

わたしも夫にメールしよう
ありがとうって
真剣に

今日はひとりでゆっくり
お風呂に入れそう
わたしの背筋
鏡でみてみよう


自由詩 背筋 Copyright 弓夜 2014-03-17 21:26:00
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