スイッチ
nonya


いつ
スイッチが入るのか
分からない

それが
ONなのかOFFなのか
分からない

そもそも
何処にスイッチがあるのか
分からない

行方不明のUSBメモリを探そうと
机の下を這いずり回っている時に

頑固過ぎる寝ぐせを気にしつつ
約束の場所に急いでいる時に

お昼のランチで迷いに迷った挙句
いつものB定食を食べている時に

そいつは唐突に切り替わる

古い家具に積もった
暮らしの塵が
取り払われるように
意識の行く手が明確になる

色と材質が
音と感触が
流れるように翻訳される

光と心象が
風と言葉が
街のあらゆる路地を闊歩し始める

夜明けだ!
反転だ!
覚醒だ!
錯覚か?

まあいいや

さあ詩を書こう!





自由詩 スイッチ Copyright nonya 2014-03-15 11:38:17
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