港町にて
うみこ
煌めくものも 夜の海も
涙に包まれて消えていく
朝焼けの岬も 発つ船も
そこにうつっていた
遠い空も海も
一つすくえば君の色
優しく吹く愛しさが
胸に広がって止まらない
夕暮れの甘さと寂しさがまだ残っていて
それが嬉しくて
港から悲しみへ潜っても無くさない
ここからどこまでも夢を見て
寒空に残されても終わらない
君が好きだった本
君を好きだった時間
海風でめくられてゆく
自由詩
港町にて
Copyright
うみこ
2014-03-12 20:17:51