春の境界
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三月の暗雲は過ぎ去り
西から太陽が覗いた
いつからか
ぼやけていた
流れる
立ち止まらない
過ぎ去っていく
瞬き
弾ける
乱れる
ジグザグに
曲がる
まっすぐに
曲がる
止まらない鼻水に
冬の残り香を感じながら
甘い葛根湯を飲み干す
ゆっくりと浮かんでいく
青い太陽に
溶けるところまで
自意識
は
苛烈に
弾ける
無に還る旅の
途中
希釈された
感覚が
ふれる
目覚める
起きる
立ち上がる
飢えろ
もっと飢えろ
自由詩
春の境界
Copyright
within
2014-03-10 00:34:40