一人芝居(その3)
星☆風馬

お題を三つもらって一人芝居を作るシリーズ、その3
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お題 「選挙」「鳥」「ハート」


むかし、選挙に出ることになって、あとから見るとそれは独裁を築くという党の方針だったわけだけれども、00〜10年代を通じてマスコミから不当なレッテルを貼られてきた「鳥」とか「ハート」とか本当は合わないのに「ハートバード」とかになって挙国一致、団結して候補者を出したわけ。オレがなったんだけど。で、結果がどうだったかっていうと、ぜんぜん落選で箸にも棒にもかからなかったわけ。「ハート」なのか「バード(鳥)」なのかはっきりしないのに混ぜ合わせようってんだからやり方も強引なわけ。そもそも選挙期間なんて2週間しかないのにそれまでの下準備もなし。いきなり挙国一致とか言われても無理なの。いやおれは「ハート」だ、いや「バード」だって中で喧嘩しだす始末。まったく立候補するオレとしてはやってられない。大体そもそも地獄行き選択者に協力を仰ごうなんていう方針自体むちゃくちゃなんだから、それが独裁政権おったてたところでまとまるわけないじゃない。地獄行きは地獄行きでサイナラ、それがいちばんハッキリ、スッキリしてるわけ。じゃあ天国なんていつまでたっても来ないじゃないか、って言うけど、その通り。地獄行き独裁の成立で(天国独裁も同じだけど)全員地獄行きなわけ。やっぱりサイナラ。これは多分壁なんだろうな。ハートが悪いのか濁点(バード)が悪いのか、いまいちピンと来ないけど、たぶんハートもバードもダメなんだと思う。オレは思うにおそらく「パート」じゃないのかな?要するに「部分」。独裁の反対側。全員部分になってしまえばこれはもう地上天国。中心があるのかないのか。細胞が1つ活性を始めると肉体全体は生命を取りもどす。細胞が死にはじめると肉体も死ぬ。部分活性は全体につながり、無理な独裁はいずれ消え行き、中心は全体に広がり、全体活性でみなぎり始めるわけ、世の中が。ファシズムじゃないよ。むしろ逆。コミューンか?そんな小さいわけでもない。全体部分、「主義」でもない。これは何だ?全人類活性によるこれまで見たこともない革命としか言いようがない。もはや主義も主張もなくなった「パート」が勝手に活性している感じ。もちろんそこで「パートナー」と出会ったら活性は極点に達し、ハルマゲドンはひっくり返ってンドゲマルハになってしまうわけ。信じられない?


散文(批評随筆小説等) 一人芝居(その3) Copyright 星☆風馬 2014-03-08 00:47:15
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