西新宿へ向かう朝
番田 

誰もいない日に
私は寂しい目を閉ざした
眠りにつく 二月
外はとても 寒かった

プライドは 持っていたい けれど
東京の 冷たい 風が 私の体を突き刺していた
迷いながら 新宿の路地をうろつき回る
払える お金は もう 無かった

オレンジ色の夕暮れを見ていた気がする
ふとんの中でじっと目を閉じる
何も
確かな 物など 無いのだと

いくらぐらいになるのだろうかと
水色のジーンズに足を通す
今日がまた始まるから
今日 下着を売りに行こうと思う


自由詩 西新宿へ向かう朝 Copyright 番田  2014-03-06 00:59:02
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