アイソポスの忘れ物
ハァモニィベル
詩ちゃんねる
イソップ物語をモノ語ろう!!
1:汚れちまった名無し---2015/02/05(水)
イソップ寓話で一番好きなモノは何だ?。。
さあ、来い!
2:心臓の涎れ---2015/02/05(水)
俺は、「恋するライオン」かな。
だが、抜くという話では、「中年男と二人の恋人」も捨てがたい。
3:汚れちまった名無し---2015/02/05(水)
ライオンが娘との結婚申込に来ると、恐れた両親が、その牙と爪を抜いてくれるならと条件を出し、
恋に盲目になったライオンが、その通りにして再訪したとき、両親から嘲笑われる―あれか。
4:汚れちまった名無し---2015/02/05(水)
あと、もうひとつの方は―、
白髪の見えはじめた中年男が、二人の女性に同時に恋を告げ、一人は若い女で、もう一人は年増だった。
年増女は、自分より若い男が訪ねてくるのが恥ずかしく、黒い毛を抜き、若い女は年寄りの妻になりたくない
と白髪を見つける度に抜いてしまったから、気づく間もなく男はハゲになっていた―あれだな。
5:心臓の涎れ---2015/02/05(水)
ある意味、他者というものの冷たさに、泣けてくる。
6:沈黙の石塔---2015/02/05(水)
>>1 イソップ=アイソポスは、あるサモス市民の1奴隷だったが、
巧みな語りの才能で開放され、各地を寓話の語り手として巡ったが
嫉妬したデルポイの市民に殺されたといわれる。
7:ハァモニィベル---2015/02/05(水)
>>1 人間とサテュロス
8:汚れちまった名無し---2015/02/05(水)
どんな話だっけ?
9:ハァモニィベル---2015/02/05(水)
人間が森の中、道に迷い、夜になる
寒さが辺りを支配し始め、空腹も限界をとうに超えた
だが、森の奥へ奥へと・・・・深く迷子になるばかり、
もう駄目か・・・。そう自然を恨んだとき、半人半獣の森の精―サテュロスがあらわれ
人間を背中に乗せると、家まで送ってやろう、と力強く歩き出す
涙し感謝した人間は、道みち、サティロスと友情が芽生え、愉しい会話が弾む
お互いの世界があまりに違っていて、話すこと全てが驚きの連続だった。
途中、人間が凍える両手に、息を吐きかける姿を珍しがったサティロスが訊く
それは何をしているのか?
―熱い息を吐きかけて手を温めているんだ(―そうか人間とは便利なものだ)
家に近づいた。人間はサティロスと別れがたく、どうか家で食事をしていってください、と乞うた。
友情を感じたサティロスもまた、人間の招きに喜んで応じた。
冷えた身体が芯まであたたまりそうな美味そうなスープが出された。
そのとき、人間の食べ方を珍しがったサティロスが訊く、
それは何をしているのか?
―冷たい息を吹きつけて汁を冷ましているんだ(―そうか人間とは便利なものだ)
突然、サティロスは席を立つ!
(ー同じ口から、熱いものも吐ければ、冷たいものも吐ける)
そんな人間と、つき合うことはできない!―残念だよ
そう一言いい残すと、あっという間にサティロスは、あの森の奥深くへと去ってしまった。
人間は、一体何がいけなかったのか解らず、ポカンとしたまま
開いた扉からのぞく夜空に寂しさを覚えた
10:心臓の涎れ---2015/02/05(水)
俺もサティロスに怒られるご都合主義者だ。
11:汚れちまった名無し---2015/02/05(水)
自然ってのは、やっぱり人間には厳しいな。
12 :そのときの人間の息---紀元前600
>>9
わたしは、その時、一緒にいたので、一言いわせてください。
でないと息苦しくて。
そもそも、私(=息)が使い分けられるのは、対象が冷たかったり、熱かったりするから
じゃないですか?
自然の方が最近は寒暖が激しいくせに、人間はどこに怒って立ち去れるんでしょう。