人形劇を見たいと痛みを着、行ょ銀に
なけま、たへるよんう゛くを
しっとりと触れた手が濡れるのは初めてではないと思い、
しっとりと崩れた顔中は歌を唄い始めるのだと唄歌い。
僕は僕たちは人形なので、
顔は動かないのも当然なので、
色んな場面に立たされるとしても、
人形師に操られて動かまいとしても、
難なく時は止まりにくく、
滑らかに動く人形も多く、
僕のは関節はあまり動かないのだけれど、
くるくると演じまわる奴は羨ま恨めしいのだけれど、
みんな黒子の裏の顔を見ようと躍起だが、
みんな黒子に操られているので無理だが、
昔顔に疵のある客が目が合って、
動かぬ手で顔を刺して憧れて、
作った傷は余計に僕を貶め、
作られた傷は余計に僕を慰め、
渇きかけた体を必死で濡らし、
演目に向かわせんと必死であやし、
今やきずが膿んでいるのを、
今やっと気付いた僕の事を、
じっと憐れんでいるのはいつの間にか客の顔は僕のだ、
じっと離れんでいるのはやはり僕は僕たちは人形なのだ。