文字の向こう側
within

多次元の宇宙と添い寝すると
私の足先は冷たくなるので
光の届かない宇宙の底に
いつも逃げ込んでしまう

そして誕生と死の間にある
あいまいさの霧の中に
まぎれて
満たされない欲望は
失望から絶望へと落ちてゆく

私にはわからない
宇宙の底で
ただただ笑っているだけ
何かあるとしたら
我欲
我のみの欲望
私利私欲
絶望と欲望を
支配したい私は
紙の上で踊る子らに
鉄槌を浴びせかける


自由詩 文字の向こう側 Copyright within 2014-03-02 23:04:36
notebook Home