枯れ葉つみ
遙洋

雨音のしない日々を
しのぐためにも
うたわず
おどらず

足は干されて
手はくずれて
喉はかさかさ、うちわばなしに
こすれて
こぼれる

いいつたえのとおりのひとがたの
おまもりを燃やした
あの朝をみんなくやんでいるよ

まいにち窓辺に
枯れ葉をつんでいるのも

でも
遠のく流域
あらわれる水底

粉砕したみんなの声は
今もかわいた砂のまま


自由詩 枯れ葉つみ Copyright 遙洋 2014-03-02 16:41:33
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