なちゅらるハイ
凍湖(とおこ)

いわないけど、ないしょだけど
けさ、前髪切って
おさなくなったの、わたし
せかいの見通しよくなり
切り揃えたまっすぐな視覚
ぴかぴかの鉄砲水がさらってく。

きみとあえるうれしさが
心臓の裏をのっくのっく
くるしくて

わたしは糸の切れた凧
舞いあがり舞いあがり
どこまでもどこまでも
毎ばん、トイレにおゆうはん
もどしてます。

なちゅらるハイの
きらきらのびかびかの
いつも告白三秒まえのどきどきで
きみと手をつなぐ。

なんて
いわないけど、ないしょだけど。


自由詩 なちゅらるハイ Copyright 凍湖(とおこ) 2014-02-28 08:08:23
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