たまご
たもつ


下駄箱の中
君はいったいどれくらいの間
神と呼ぶものに祈っていたというの
十七歳だったころの
愛されていた少年よ
牛皮の匂いがする両手で
夕日のたまごを包み込んで




自由詩 たまご Copyright たもつ 2005-01-17 16:16:03
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