花園・・・
tamami


野辺に咲く花は彩りささやかな風に揺れていた
太陽の光を浴びたその場所は緑の芝生が敷かれ
青い空と白い雲が浮かび眩い光景に満ち溢れる

花園と小鳥と蝶と蜜蜂が飛びかい猫や犬と戯れ
時には小川で魚を釣りお弁当やお菓子を食べた
その場所は誰にも邪魔をされず誰も踏み入らず

ただ時間だけが緩やな風と共に流れ過ぎて行く
誰も踏み入ることの出来ない秘密の場所なのに
ある日誰かがこちらに歩き近づいてやった来た

境界線を越えスタスタ歩いて近づいては消えた
境界線を越えてはいけない場所を越えて消えた
来る日も来る日も踏み入ろうとして消えゆく姿

此処は自生する花園誰も踏み入る事が出来ない
踏み入ろうとすれば消えていかざる得ない場所
眼に見えない深い深い溝に嵌り沈んで消えゆく

今日もまた一人消えたあの深い溝よりこちら側
花園の住人には深い深い溝はなく白い道なのだ
花園と住人は守られ音を奏で歌い踊り読書する

野辺に咲く花は彩りささやかな風に揺れている
太陽の光を浴びたその場所は緑の芝生が敷かれ
青い空と白い雲が浮かび眩い光景に満ち溢れる










自由詩 花園・・・ Copyright tamami 2014-02-26 07:33:44
notebook Home 戻る