リカちゃん、
フユナ


なけなしのリカちゃんをつかんでいくと

Kちゃんはかならずドレスをぬがせ

こっちの方がかわいいよと 着せてくれた

虹色のドレス

たからものの王冠

確かにかわいくなった

だれかのリカちゃん



そうしてリカちゃんは

だんだんと私から離れていった

ほんとだ、かわいいねも

それは私のものよも言えないまま

手足ばかりが 伸びて

今はもう

リカちゃんだけがいない












自由詩 リカちゃん、 Copyright フユナ 2014-02-21 23:33:21
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