「うたくじら〜男性合唱、ギターと鳴り物のために〜」雑考①
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「うたくじら〜男性合唱、ギターと鳴り物のために〜」雑考?
メビウスリングの読書会の三好達治先生の「ゆき」という詩を見てたら、若林千春先生の「うたくじら〜男性合唱、ギターと鳴り物のために〜」っていう男性合唱に出てくるテキストの内の一つ「草野心平『ゆき』」を思い出した。
しんしんしんしん
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
……
(草野心平:「ゆき」より)
CDのリーダーノーツ(でいいのかな?)にはこんな感じで変に抜粋されていた。ので「ほんとはどんなかんじなの―」てしらべたら、濱田常義先生のサイトにゆきの全文が載っていた。
しんしんしんしん
しんしんしんしん
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしん
しんしんしんしん
(草野心平「雪」)
…でして、なんで若林先生は中途半端に抜粋したのかちょっと疑問に思った。因みにニュアンス的には「マイナス」である。なぜなら僕はむやみに詩句を抜粋して使う合唱曲があまりすきじゃないからだ。
後、この「うたくじら」って男性合唱は若林先生が、心平先生の詩編の中から「鯨」に関する詩句を中心に抜粋し、編んだテキストを本につくられた曲なのですが、若林先生はこの「しんしんしんしんゆきふりつもる」のどこに「鯨」をみたのでしょうか。これは「プラス」の意味で疑問でした。
そしてこの疑問をきっかけとして「うたくじら」について僕はこの曲に深く深く潜っていった。