関西の縁にある街
番田 


誰もいなかった
自分がいるときに伸びる影を
見ていない路地で
動物のそばにはいるけれど

遠くに沈んだ船のある風景
鉄はそこにさび付いた色を残して
カモメの集まる空に
次の季節を知らせる雲は流れる

商店街には人が集まる
思い出される目を伏せた人々の群れ
電車はそこに立つべき場所はなく
覚悟を決めた若者の群れ


自由詩 関西の縁にある街 Copyright 番田  2014-02-21 01:32:29
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