環の時間
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きいろい生命から千古の若者へ 手をあてて聞いている
鈍くさい生命から瞬く火のこの智慧へ 心をうつして聞いている

ヒトでない人等の前で
ぼくはもう丸裸になる
それは語らない彼らを介して僕が僕自身と対話しているからでもあるし
その単純で力強い生命がウソを知らないからでもある

問題は 僕は脳と心を持っていること
考えるのが脳 痛むのが心
興奮するのが脳 喜ぶのが心

彼等からしてみれば のろまで、つまらなくとも
これがヒトの在り方 少なくともぼくの在り方

それはたとえば地球上の一匹の蟻と変わらない生命
歴史的時間とは違い
ぼくという時間を生きるための生命

歴史は前に進むけれど
ぼくという時間は丸裸のまま結晶する


自由詩 環の時間 Copyright レシート 2014-02-15 22:24:16
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