冬の部屋
遙洋
ローズ、
薔薇、
と書きつけたそばから
うしなわれるものがある、と
その花のたたずまいに心うたれたり
していた
わたしがわたしの内側で
名まえをもたないことを
わかり合えるのは
わたしの名を呼ぶ
だれでもない
この空気いがいの何でもない
自由詩
冬の部屋
Copyright
遙洋
2014-02-15 08:33:01