呟きの恐怖
森川美咲

誰かの何気ない言葉に
突然引っ掻かれたりする

私とは何の関係もなく投げ出された
明るい言葉なのに
いきなり蹴飛ばされたりする

だから
TwitterもFacebookも
とてもこわい

なのに
そんなわけはないと
世の中は優しいと
確かめたくて
一日に何度もチェックする

そして細かい傷が残っていく
今朝も今夜も
絶え間なく

私が投げ出した言葉も
誰かを引っ掻き
蹴飛ばし
傷を付けているのかもしれない

そう考えると
とてもこわい


自由詩 呟きの恐怖 Copyright 森川美咲 2014-02-11 08:49:40
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