ジャー
もっぷ
あの子あの子あの子はいまどこ
ああ雪が屋根から落ちる音
二月、東京に降った雪
あの子あの子あの子が泣いてる
行かなくちゃ助けるために
行かなくちゃ早く
遡って行かなくちゃ
靴下をあげたい
手袋をお布団を今夜のご飯を
ちゃんとしてあげるために
ごめんね薫、なみだが止まらない
ちいさな薫、守ってあげたい
いまなら薫、ジャーを持っているんだよ
温かなご飯が思いのまま
いまなら私、ジャーを持っているんだよ
温かなご飯が思いのまま
二人で食べよう
パイン材のテーブルに
チェックのリネンを敷いて
温かなご飯を
かおる、