氷の棘
そらの珊瑚

冬に溶けていた
欠片が
今、きらきらと
夜に降る
氷の棘でした

ひとつはカイの目の中に
ひとつはカイの心臓に

結晶というものは
なんて
おそろしいものでしょう

この世に溶けている
そのほとんどを
これから先も
私は知ることはないのでしょう

今、きらきらと
突き刺さる




自由詩 氷の棘 Copyright そらの珊瑚 2014-02-04 21:29:08
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