言葉の食事
服部 剛
人は、日々の食事を摂っています。
心には(言葉の食事)が必要です。
もし、あなたが
本屋の棚に並んだ背表紙へ
伸ばした手を、引き寄せられて
開いた本の活字等の
一文字ずつを、よく視れば
かれらは脈を打っており――
それぞれ固有のからだを持っており――
本を開いた
あなたの心の入口に
無数の文字は吸いこまれ
ある日、ふいに開かれる
(第六感)の照明は
日々の舞台を、照らし出す
自由詩
言葉の食事
Copyright
服部 剛
2014-01-30 21:36:05
縦