腐食
そらの珊瑚

静かに落ちる
柔らかな子宮壁に
着床する種のように
或いは
夜という
高濃度の詩を含んだ海へ

魂だけが
えら呼吸を忘れてはいない
無意識という
立方体の
泡を
吐く

水面に浮かび上がれば
三日月であった


自由詩 腐食 Copyright そらの珊瑚 2014-01-27 09:43:09
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