明後日は眠る珊瑚
カマキリ


深海の音が耳から離れない
何を待ち続けているかは知らないけれど
安っぽい恋の歌に
スピーカーは怒り狂っているように
僕やこの部屋をどんどんとゆらしている

あの子が怪物を見つけたって言うのなら
僕は陽が西から昇るってのも信じるし
体温計がこつこつと嘘を鳴らしているのにも納得する
最初に柵を作り上げたのはそっちじゃないか

心配性は胃薬を持ってきていた
浅い水の中に溶けていく ルール みたいなものを
どんな気持ちで見ていればいいのだろう



自由詩 明後日は眠る珊瑚 Copyright カマキリ 2014-01-27 00:01:44
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