はいはい。
千波 一也


つめたい風が
頬に突きささるように
真っすぐで

それは
あまりに
迷いのない有り様で
わたしには逆らう手立てがない



気まぐれ風味に
夜空をみあげれば
きら星が澄みわたっていて

気まぐれ風味に
わたしに呼びかける

そんな気がする



無理、というほどの無理なはたらきは
していないわたしだから

もう少し傷んだほうが
良いのかもしれない

ただただ黙って

こころの内では
舌打ちしたりなんかして
言い訳を繰り返したりして



逃げ場なんて
いくらでもあるから

どこにも無いのと同じこと

苦しまぎれの
ふたつ返事に笑みを忍ばせて

もう
開かれるしかない









自由詩 はいはい。 Copyright 千波 一也 2014-01-20 18:09:18
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