エーテル 14
草野春心



  賽子さいころが胡座をかいている
  しとねは素っ気なく冷えている
  彼女の頬には、涙の痕がある
  それがいつどのように流されたのか、
  彼はしりたかった 苦しいほどに
  さびしさにふれた 躯は 温かかった いつでも
  鏡のなかだけを 象が通りすぎていった



自由詩 エーテル 14 Copyright 草野春心 2014-01-19 20:41:28
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