草原の時よ
吉岡ペペロ

遥か草原のようなこの街を

ひとつかみの雲のようなふたり

あてもなくさ迷い飛んでいる

建物の影や光や風

ぼくには優しくすることもできない


だれかに守られている

幸福につづくこの道を

ぼくではないだれかに


遥か草原のようなこの街を

ひとつかみの雲のようなふたり

あてもなくさ迷い飛んでいる

建物の影や光や風

ぼくには優しくすることもできない







自由詩 草原の時よ Copyright 吉岡ペペロ 2014-01-18 23:03:42
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