キーホルダー
もっぷ

きみは五年の長さを知っているか
経つ、の意味を知っているか
帰らぬ意味を分かっていたか
どこへゆくのか悟っていたか

わたしは無防備だった
知る、分かる、悟るからは遠かった
でもいまではいくつかの
いったい何を

骨と灰とそして金属の欠片
こっそり棺に入れたキーホルダー
無宗教が託した祈りのかたち
原始の魚よ!

、五年
きみが燃えてからの



自由詩 キーホルダー Copyright もっぷ 2014-01-17 05:17:54
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