さえざえと
そらの珊瑚

白銀の光

冷たい熱を帯び

私と月の間には
透明な冬だけがある
はるかに遠いくせに
あっけなく近くなる
こんな風に
てのひらにのってみせるのは
何故?
まるで
弓矢を射れば
存在の芯に
刺さりそうな気がして
問えば
さえざえと
鏡は
しらを切る



自由詩 さえざえと Copyright そらの珊瑚 2014-01-15 11:30:44
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