魔性
LEO
君の苦しみ、悲しみが 伝わるたび
私も苦しみ、悲しみは するけれど
君の一部を共有したようなつもりで
実のところは嬉しいのかもしれない
君の苦しみ、悲しみを もったまま
私も明るくは笑えないけれど ふと
その役目は私じゃなくてもいい と
自分に苦しみ、悲しく なっていく
自分の苦しみ、悲しみは 君のせい
ではないけれど 君にとっての私は
何者にもなれなくてただ堕ちていく
だから メールも 電話も しない
淋しいと言わない君が 淋しい と
言ってくるまで 何者にもなれない
自由詩
魔性
Copyright
LEO
2005-01-14 12:23:48