ロボットが詩をかく時そこにテーマはあるのか
左屋百色

時間はレンガとなり積み上げられてゆく
今夜はロボットたちと宴会しよう
私の手はロボットより冷たいから

本棚から現代詩を抜き取り
そこにレンガを入れる
ロボットたちにみせてあげる

ロボットたちは泣いたんだ
現代詩をよんで
ではなくどうしても死ねなくて

ロボットたちが本棚から心臓を取り出し
耳にあてた日は快晴で
音も光もまぶしくて泣いたんだ

、現代詩はいらないのか

まっすぐ歩くため
にキリトリ線からズレて曲がった感情
に激突するロボットたち

、わかりあえないのか

午後4時37分19秒
あの色だけを
インストールしてあげる

洗濯物が乾き
ロボットたちは着替えはじめた
街へ行き
言葉とたたかうのです
時間とたたかうのです

ほら、血の色はレンガの色だ
みろ、夕暮れもレンガの色だ







自由詩 ロボットが詩をかく時そこにテーマはあるのか Copyright 左屋百色 2014-01-08 14:08:12
notebook Home 戻る