ミュウ トーン
砂木

雨に揺られながら かりんとうからオチテク甘さ
指から砂糖が見えるよで 舌にしかとどかない
障子紙を破って ストーブまでくるの
乾いてない防寒着を いつまでも着ている
持つ指は 離さないで甘みに迷ってる
どこかに テンテン 窓が落ちてる

溜息に 割れない夜ばかり滑る枠
露みたいに丸くなって 
暖かさに 冷たい甘さを 剥ぎとらせている



自由詩 ミュウ トーン Copyright 砂木 2014-01-01 13:44:44
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