冬日獨奏
織部桐二郎
ゆくりなく提琴執りて
魂の限りに奏づ
美神よわれをめでよかし
雪にまじらふ古曲かな
老師たまひしみ教へに
わが心根のうち締まり
バッハ楽刻むひと頃
弓に描ける肖像画
雪七彩に舞ひをどり
わが提琴に和するなり
老師いづくにおはすらむ
雪はやみたり冬の陽の
白き地平に耀きて
バッハ楽和みわたれり
自由詩
冬日獨奏
Copyright
織部桐二郎
2013-12-28 04:58:45