玲玉詠草
織部桐二郎
時雨ふる鳥羽のわたりに駒とめて
うき身のほどをいかにとぞする
唐衣涙にそむる袖しぼり
深草のさと時雨ふるなり
返りごとなきぞかなしきね覚めかな
逢坂山に霰降るらし
砧うつ伏屋わたりにうちいでて
ひたにまちぬるふゆの夜の月
ときは山松に置きつる雪みれば
時にもあらぬ花ぞ咲きたる
短歌
玲玉詠草
Copyright
織部桐二郎
2013-12-27 03:44:16