かつての心にいる人と
番田
女だって許してくれるさと
眠る そして
酒を飲まされている時の感覚がする
気づけばそう気づく
自分が何をしていたのかなんて
みかんの皮をむいたからこそ忘れた
こたつのあるその部屋の真ん中で
忘れてしまったのさ
トンボ鉛筆に変えた日にしても
思い出すのはやめたんだ
詩を書こうだとか音楽をするだとかは
だってもう過去の話だった
描いている手が震えるようにしてある
そして思いを形にする僕
だが芝刈りをするのは難しい
心の中にある街は寒すぎるのだ
自由詩
かつての心にいる人と
Copyright
番田
2013-12-24 00:19:44
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