アネモネ
もっぷ

追い出されて
やっと探し当てた新天地
アネモネの花がいっぱい
色とりどりでその背は高く
私を隠してしまうほど
ここは樹海の中にぽっかりと
在る 秘密の場所
帰らない ここからはどこへも
行かない 戻らないどこへも
地図を焼いてご飯の準備
ホットドッグできあがり
頬張りながら
辺りを確かめてみる
大丈夫 確かに樹海
死に人しかいない
骸しか見えない
生きているのは私だけね
いつか私もお仲間ね
でも まだ早い
それだけはわかっている
そのつもり



自由詩 アネモネ Copyright もっぷ 2013-12-22 19:52:42
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