えむ
subaru★
笑顔が足らないから
適当な思想が抱きついて
どうしようかと
喉元まで逆流してきた
雲合いも無慈悲に見えて
自分を是が非でも厭ってしまう
口元を咄嗟に手で覆い
少し あかぎれた指と指の
ほんの隙間から
いたずらっぽく
スルリスルリとすり抜けて
捕まえてごらん
ふんわりふんわり
穏やかに
凍雲に飛びついた
突然の雨も押しのけて
一塊もなく
一緒にアイツも消え
僕は出来立ての青空を
運よく頂けた
穏やだったアイツに
僕は思わず
笑む
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十二月のうた