水の帰郷
月乃助


( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )



里はもうそんな時節らしい


 路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある


 流れる水は 淀むことをしらず
朽ちることもありはしない


 水の本質は、永久とわに変わることはなく、
流れは、その姿を 実在を変えるだけ


何故それをわからずにいるのですか、


人はどうして そう 自分を変えることに こだわり生きる
   葛藤は いつも生まれ
   生活は いつも重く
   求めるものは 大きく
それに付随する悩みは 尽きず


 この水は、
理想の 流れの終わる 海があることをしらない
それを 目ざすこともなく、
野望という 大きな石の
みすぼらしき 欲を水底に沈め



( 竹は 緑をたもちまっすぐで気持ちがよい )

( 良いものも、悪いものもございますが、 )



無目的にならず、
夢をうしなうこともない、


 水は、つねに自分をつなぎあわせ
流れは、とどまる想いを理解しない



( なぜこんなにも近しく 温もりを感じるのは、 )

( 竹に生まれた身なれば、、、 お迎えは )



もうそろそろで、ございます

お世話になりました

また、いつか 会える日を楽しみにしています

ありがとうございました 

お元気で、





 


自由詩 水の帰郷 Copyright 月乃助 2013-12-18 22:26:25
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