純粋のかたち
まーつん


 人を
 好きになるのに
 理由なんてないよ

 雪の結晶みたいに
 君という心のかたちは
 この世に、唯一つしかない

 純粋とは、
 澄んでいるのではなく、
 自分の色に染まり切ることを
 言うのだと思います

 君らしさは
 大切な、心の結晶
 吹雪の夜の、窓に張り付き
 束の間の姿が、温もりに溶けて

 そして
 形を無くして流れ落ち
 足元の汚れに染まっていく

 

 見上げれば
 粉雪の舞う寒い空

 周りには
 見渡すばかりの
 銀世界

 夜が明け、雲が去り
 青い空が戻ったとしても

 春の陽ざしに
 触れるまでは



 まだ
 凍てついたままだ



(2013.12.17)


自由詩 純粋のかたち Copyright まーつん 2013-12-17 09:57:03
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