分からず屋
うみこ

野良猫から
一粒の
種を貰った
二年の時

窓辺の席
淡く芽生えた恋心

誰かを好きになったら
分からず屋で
気まぐれな
花が咲く

野良猫は
生まれる前に
母猫から聞いた
素敵な猫に
あげなさいと

窓辺の風に
さらりゆれる
黒猫だった
君がそうだった

あのねのね
あのねのね


自由詩 分からず屋 Copyright うみこ 2013-12-10 04:00:35
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