演歌詩 — 「雪しぐれ」
月乃助


はじめは、
つねの細雪
里がつきる雪の原
月あかりが
白い影をひく
素足はだしの人待ちすがたは、
女夜叉
夜めにも妖しい
うつくしさ


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      * *

         * 

     *          
           *  *



凍てつくつぼみの 小夜衣

冬の肌の つめたさに、

知らぬ誰かが、残り香は

あなたの背に 爪をたて

愉楽の波に 身をまかす

 指をかみ 乱れ髪 追いかける雪の群れ
 のぼりつめ 揺れまどう

瞳の影に あらがうからだは、火の粉をちらす

いっそ三途のはてまでも あなたの腕に

とこ夜を舞い願い そこは浄土の

雪しぐれ


     
  * 
      * *
     *
   *     * *  *

  * * * *   *  * ***  *

* * *   *  * **
 * * *   *  * ***  *
 * * *  * *  * ***  *
 * * *   *  * ***  **  *



嘘のことばを ききたくて

夜の終わりを 恨んでは

吐息のしろさを 確かめながら

せめぐあなたを 憎めたら

心のやいばに きいてみる

 月うさぎ 雲隠れ 心のうちに雪がふる
 焚きしむ炎の 闇のさき

黎明の戸をひらく 鳥の音に 浅い眠りが、尽きるなら

目を閉じたまま あんたに、涙をみしゃしない

とこ夜を舞い願い そこは後世の

雪しぐれ







 




自由詩 演歌詩 — 「雪しぐれ」 Copyright 月乃助 2013-12-09 21:50:54
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