トゥシューズ
ichirou

別れ際
もう一度
君の
爪先を愛撫した


 君は
 恥じらいながら
 美しく変形した爪先で
 二人の接線を示す
 弧を描く


曲が

 月の光から
 パスピエにかわり
 それがおかしい
 君の
 笑顔が

二人に許される時間を曖昧にする


すべてを忘れて



もう一度




もう一度
























もう一度


自由詩 トゥシューズ Copyright ichirou 2013-12-09 20:24:21
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