Christmas tree hunting
月乃助


十二月の声がする


 救いに問い、
重ねたページをひらく
ほこりをかぶった
☆ Christmas notebook ☆ 


 今年のしおりは、
描かれた 木が緑を残し 
ひとり ぽつねんとし、
 

 立ち枯れの林は、死人しびとの群れ
ひっそり 草に眠る
その木がため 会いにでかける


森は、寡黙をつなぎ


 僕は、うつくしさを組み合わせた
有形の対象となる 心のもとめる精霊をさがす
spirit of Christmas


 森の戸をひけば 心のすきまにすべりこみ
滝川を越え かしこし穢土へ
あゆみいる


 笹のはらに
盲いたることをしらぬ 盲者なれど
色あせた千草に とがをすて
いのちをひろう


 落雷にねむりつく 倒木の
細い首を切り取るがため 斧をふる


 おいでなさい、おいでなさい  
あなたを、ここに朽ちることはゆるさない


 さやぐ子のように
家路をよろこぶのは、誰


the tree or me


Happy Christmas to us.
    and
Merry Christmas to you, too.
















自由詩 Christmas tree hunting Copyright 月乃助 2013-12-04 23:37:55
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